#4 不測の事態

今、
新型インフルエンザが流行しています。

国内では、神戸の高校生から始まり、
感染は東京にも広がりを見せている模様。
 
ぼくの出身が神戸(本当はその隣の三木市という所だけど、
神戸といった方がすぐわかってもらえるので、神戸出身ということにしています)なので、
家族が心配だったけど、大丈夫な様子。

もしかしたら今後、
100年に1度のパンデミックに発展するかもしれない。

もしかしたら数か月後には、
事態が急速に収束し、
人々に忘れ去られるかもしれない。
 

今回のように、
新しい現象、それも自分の身に危険が及びそうな、
あまり歓迎したくない現象が起こった時、
自分はどんな対応をするのでしょうか。

そして、どんな対応をするのが最良なのでしょうか。

そんなことについて
考えてみたいと思います。


ひとまず思いつくオプションは、

  
               
                   ①対策を講じる

                   ②無視する
                    (ほっておく、無いことにする、無かったことにする)

この2つです。


そして、①については、
対応の仕方の程度により、
さらに細分化できそうです。

うちの職場でも、
マスク着用の奨励、
人が良く触れる場所の清拭など、
"常識的"な最低限の対策をしています。
 

もし教師が罹患しても、
やってくる生徒さんへうつさないように。 

もし生徒さんが罹病しても、
自分達がうつされて営業に支障が出ないように。 

そういった安全面に留意した対策をしているとアピールするために。 
 
自分が経営者でもそうすると思います。
 
 
ちなみに、

今の仕事で

「新しい出来事に対応する」

時とは、

どんな場合が考えられるのでしょうか。

 
例えば、

新規のお客さん。
新しく企画したパーティーやその中での催し物。 
そして、今回のような全国的な空気感染症。

 
「なる時はなる、と開き直って、
これまでと変わらない生活スタイルを貫き、
マスクに行列を作る人々を鼻で笑う」


のか、


「殺菌作用の強いビワのエキスを綿棒に付け、
ノドの奥、鼻の奥に塗り、
そのエキスでマスクの裏側を湿し、
外に出る時はマスクを絶対に外さず、
30分おきにうがいと手洗いをするといった、
考え付く限り、出来うる限りの万全の対策を採る」

のか。


多くの人は、
この両極の中間にいると思います
(ぼくは、前者に近いと思います...)。

いくら強がっても、
海のものとも山のものとも分からない
病気にかかるのはごめんだと
内心では思うはずだし
(インフルエンザという馴染みのある名前がついていたとしても)、

いくら予防のためとはいえ、

「ここまでせんでも良いと思うねんけどなー。
いちようやっとかんとあかんかなー。」

的に、どこまで徹底するかは決めかねているはず。

(そうではなく自信たっぷりで、
いずれかの立場を取っている人は、
自分の中で検討に検討を重ねた人か、
思考を途中で中断して独断した人だと思う。)
 

そんな"ふわふわ"した、どっちつかずな状態が、
一般的な人間の心性だと思っています。

その間で、自分にとって
"座りの良い地点"に落ち着くのでしょう。

でも、これは個人レヴェルの話。
 
ビジネスとして考えると、

職場にとっての"座りの良い地点"とは、
イコール"常識的"な対応に他なりません。


その理由は、

自分たちの対応を理解し、
賛同してくれる人を多く獲得できるから。

だと思います。

自分にとって、
どこを"座りの良い地点"にするかは自由。

例えば、採りたい対応が、


「うがい、手洗いはマメにやるけど、マスクはしない」

というものであっても良いし、

何もしないという②の対応だとしても良いでしょう。

何を採用しても問題は無いと思います。
対応の結果は自分1人で受け取るだけ。
 
しかし、組織として、職場として対応する場合、
その内容は個人の場合に比べて制限的になります。

自分は何も対策をしなくても良いと思っていても、
お客さんや他の従業員はそうだとは限らない。

この場合、最も無難な、当り障りの無い対応が最適解になります。
 
それが"常識的"な対応。
テレビや新聞を見れば書いてあります。
 
結果的に"常識的"な対応に従うにしても、
今の自分の思考にとっての両極はどことどこで、
自分は今その間のどこに位置していて、
自分にとっての"座りの良い地点"はここだ、
ということに自覚的でありたいと思っています。

そうすると、"常識的"な対応を相対化でき、
いろんな場面で支配的になりやすい"常識的"な対応に盲従しないで済むようになれると思います。
 
そうすると、「今は"常識"の方に従ったほうが得かな。
でも、あの場合は、自分の対応を出したほうが良いな。」
という判断が出来るようになるのでしょう。
 
そんな効用があると思います。

 今日はこの辺でzzz
 

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