#5 誤読の産物


今週のチエツク。

そんな味気無いタイトルの
復習テストがありました。

中学生時代に塾に通っていた時のことです。

おそらく大学院生のアルバイトの先生が、

理科の授業の時に、
先週の復習として、
チェック問題を作っていたんでしょう。

そしてそれを15分くらいで解いていく。
 
問題を作った本人は、

「チェック問題やからなー。」

と言って、
みんなに「チエツク」と書かれたテスト用紙を配っていました。
 
当時ぼくは、

「チエツク?ェとッが大きいまま印刷したんやな。どんくさいなー。」

と思って、
腹の中でその先生を冷笑していたように記憶していますが、

ある時、

              「チエツク」→「知恵つく」

と気付きました。
 
 
その先生に確かめたわけではないんですが、
きっと「チェック」と「知恵つく」をかけて
意図的にそのように印刷したんだと思います。

その証拠に、
自分がその塾からいなくなるまで、
修正されること無く、
ずっとその「チエツク」テストが使われていました。
 
今思えば、
その先生は絶対突っ込んでほしかったと思います。

 
誤読とはちょっと違うけど、
読み間違いについて思い出しました。

過去に、友人がした読み間違い。
 
何かの話題の中で、
その友人は「狐につつまれる」と発言。爆笑。
 
「つつまれるって、なんやねん!(笑)」


自分よりも1回りも2回りも大きな狐がいて、
ふかふかの毛で包み込んでくれるとか。

『注文の多い料理店』のように、
大きな狐の胃袋に"つつまれる"ように、
引き込まれていくとか。


その後も、

「狐に包まれる」状況を想像して、
1人ニヤニヤしていた記憶があります。

誤読とは、
定説に対して、
こういった読み方もできるということを示すこと。
 
決して誤りとして
片付けて良いものばかりではないようです。

創造的誤読というものもあるみたいだし(平野啓一郎『小説の読み方』PHP新書)。
 

だから、
わざと文字を汚く書いてみて
意図的に誤読を誘ったり、

常識ではありえない言葉同士を並べてみるとか。


そうすると、

「あ、こんなんもおもしろいかも?!」

っていうものが思いつくかもしれませんね。
 
例えば、

自分の日常で考えてみる。

「ダンス」と「教会」を並べてみる。
 
そしたら、

礼拝で踊るっていうのもおもしろいかもなー、

とか思いつける。

かなりしょおもない例えですが、
いろいろ思いつきそうです。

間違いを恐れず、
自分なりの解釈を外に出していけば良い。

何かを受け取って解釈するという行為には
正解も間違いもない。


そう思っています。


でも、

間違うこととそれ自体よりも、
「間違っているよ!」と
周りの人に言われることを心のどこかで恐れている。

そして、

それにひるんで萎縮してしまう
自分が存在することも恐れている。

そんな部分もあります。


 今日はこの辺でzzz

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