10回。

「社交ダンス教師という仕事」シリーズで
何かを書いてきました。

 
社交ダンスの世界に流通する、
この世界特有の表現や常識なんかを取り上げて、

      「具体的にどういう点が固有なのか。」
      「自分に即して考えると何が特殊なのか。」

そんなことを
考えてきたと思います。

 
このシリーズ以前も、
ネタ元として、
今の仕事を素材に使ってきました。

だから、自分の思考は、
社交ダンス教師としての生活を
抜きにしては語れないようになっています。
 
 
社交ダンスでシリーズを作るなら、
"ナチュラルターン"とか、
"ダブルリバーススピン"とかのフィガー(ステップ)を素材に、

そのフィガーにまつわるエピソード(名前の由来や踊られるようになった経緯)、
踊る上での注意点、難しさ、魅力、

なんかを自分の視点で文章にするのが一般的だし、
競技選手ならその方向に思考を進めていくことが、
良いんだろうなと思っています。


しかし、残念ながら(?)、
ぼくが興味を抱くのは、


        社交ダンスという世界が
        自分の人生にどう関わっているのか、
 
        自分の物の考え方にどう影響しているのか、
 
さらには、 

        この世界で生きている人に共通するものの考え方は何なのか、

        この世界では、何が疑うことのない常識として流通しているのか、

 
そんなことです。

踊る上での技術的な側面というよりも、
文化的な社会的な側面に
興味がわいてしまいます。
 

明日からも継続するために、
ここでまた確認しておきたいと思います。


この文章について。

 
目的は、2つです。


        ①自分の内面を整理するため。
          自分がどういう仕方でものを考えているのかを知るため。
 
        ②それを誰かと共有するため。
         同意、反感、全て含めて会話をするため。


そのために、

日常の中で自分に飛び込んでくる現象に対して、
自分がどう思ったか、
何を感じたかを大切に記録していきたいと思います。
感覚を記録していきたい。

 
それにしても、

感覚を記録するとは不思議な行為だと思います。


例えば、

    「胃がもたれる」

という表現。
 
 
「胃」という名詞と「もたれる」という動詞が
セットになっているなんて、
よく考えるとおもしろいですよね。
 

誰に教わるでもなく、
その感覚を獲得し、
その感覚にふさわしい言語表現として、
当たり前のように使用するようになっています。


最初に言い出した人と、
今この感覚を知覚している自分は、
同じ感覚を感じることが出来ないにもかかわらず、

「これを胃がもたれる感覚というんだな。」

というふうに、自分の中で確認し、使用するようになる。
 

このように、

感覚を表現する言語表現が
普遍性をもって多くの人に共有されるということは、
各人の心性に共通の基盤が存在するということ。


そうだと思います。

 
常に何か、
「あっ」程度に、
何かについての感想が生まれては消え去っていく。

自分が属する空間で生まれる
それらの所感をいちいち記録していくことは不可能に近いです。

けど、

記録として言葉に変換していくと
おもしろいと思います。


そこから何かをくみ上げて、
抽象的知見を編み上げていくためにも、
日頃の感想を具体的に挙げてみることが、
思考の出発点になりそうです。

あと、タイトルについて。

今は「〇〇という△△」というスタイル。
以前は「〇〇の△△」。


こうやって、

タイトルに型を持たせる事で、思い付きやすくなるし、

もし、この先他の言語で文章を作ろうとする時も、
日本語としての思考から移行しやすくなると思っています。
 

今後は、

(形容詞)+(名詞)とか、
(形容動詞)+(名詞)とかもで良い。
 
例えば、

「美しい調べ」とか、
「濃厚な味付け」とか。

 
シリーズとか、テーマとかを考えていると、
1人で雑誌の編集会議をしている
みたいな感覚になってきますね。

 今回はこの辺でzzz

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