#50 "創作"というフレームワーク-社交ダンス教師という仕事7

 

ここ2,3日は、

今、自分がいる社交ダンスの世界に対して、
自分が求めている物語について書いてみました。
 
     
      この世界で、自分はどんな物語を生きたいのか。

そんなことについて。

 
      ①競技会で良い成績を収めたい
      ②たくさんお金を稼ぎたい
      ③家庭を持って家族と一緒に暮らしたい


そんな3つの物語が、
この世界にはあるということを書いてきました。
 
そして。


それを同時に目指せるのが
この仕事の美点であること、

逆に、

1つでも欠けると
長期的に続けていくことが難しい
ということについても触れました。


単線のシナリオが、
実は深いところで互いに結び付いていて、

1つの物語だけを
純粋に生きようとすることは不可能


だということに、
何となく気付いきました。


仮説とはいえ、
こう考えることはおもしろいと思います。
 

自分がこの仕事に何を求めているのか、
何に魅力を感じているのか、

それらが明確になりそうなので。


これについては、
もう少し深めた思考が出来そうです。
 
ネタとして温めておきたいと思います。


今回は、
  
     "創作"する時のフレームワーク


について。


**************************************


"創作"と言うと、

大げさな気もするけど、

     
       ダンスでデモンストレーションを作ること
       文章を書くこと
       料理を作ること
       楽曲を作ること
       誰かに道を教えること
       空想すること
       夢を見ること
       ご飯を食べておいしいと思うこと


そのそれぞれが創作だと思います。

 
何かをしようとして外に出たもの、
何かの刺激に触れて反射的に感じるもの、
それらは紛れも無い創作物だし、
そうでなければ、創作の種。

 
人が思い、感じ、アクションとして、
時にはリアクションとして外に内に何かを発信する時、
そこに生まれる感覚や物体は全て創作になる。


そう思っています。

それが人に認められるかどうかは別にして。
お金になるかどうかは別にして。
 

だから、自信を持って発信したい。

そう思います。


一番悲しいのは、

周りの空気に自粛して、
それがストレスになって
自分の心と身体を締め付けること。

   
       "こんなこと言ったり考えたりするなんて、
       自分はおかしいんじゃないか"


とか、


      "自分はなんて協調性の無いやつなんだ・・・"


とか、


そんなことを思って自分を苦しめること。

そんなことに意識を使うのは、
最低限に留めておく。

それが健全だと思っています。


創作をする時、
何かを始めようとする時、
何かを創ろうとする時、

まず、

最初に何に注意すれば良いんでしょうか、
何をすれば良いんでしょうか。

 
それは、

誰もが直面する"壁"とか、
"やり辛さ"のようなもの。

 
       「何をするべきか?」  


それに答えるのが、

        
       フレームワーク。
 

ぼくは勝間和代さんの本から、
それを学びました。

 
       フレームワーク。
 

何かをやろうとする時におさえておくべき
注意点みたいなもの。
 

そう理解しています。


例えば、

キャンプに行く時のフレームワーク。

キャンプに行く時、
何に注意すべきか。
 
①場所 ②日時 ③移動手段 ④行く相手 ⑤持っていく物 ⑥着いてからすること・・・

 
そんな感じでしょうか。

 
そういうのを、
自分の仕事に即して考えてみると。
 

例えば、

出勤して教室を開ける時のフレームワーク


 ①鍵を開ける 
 ②電気をつける 
 ③玄関にウェルカムボードを出す 
 ④音楽を流す
 ⑤営業スタイルに着替え、髪をセットする 
 ⑥食洗機の中のグラスやカップを配置する          
 ⑦本日のレッスンの予定を確認して、
   来る予定のお客さんのチケットを用意しておく 
 ⑧デキャンタに入れた冷たいお茶を出し、
   ポットの中にお茶のパックを入れる


そんなところでしょうか。

毎日毎日続けているから、
いちいち考えなくても、
次にすることを身体が覚えて対応しているような感覚。


他には、

デモンストレーションを作る時の・・・

 ①テーマ、曲を決める
 ②曲を編集して、2分から3分の長さにまとめる
 ③中身の部分のステップを考える
 ④エントリーとエンディングの振りを決める
 ⑤踊りこむ

 
他には、

パーティーを開く時の・・・

 ①日程、場所を決める(半年前くらい)
 ②タイムテーブル、内容、集客数、客層の決定
 ③料理の質、料理の出されるタイミング、
  ホテル側の給仕態度などの折衝
 ④照明の種類や切り替えのタイミング、
  音量の大きさや流し始めのタイミングなどの打ち合わせ
 ⑤ダンスタイムやデモの選曲
 ⑥共催者やスタッフとの打ち合わせ
 ⑦宣伝開始時期や方法、ポスターやデザインなどの決定
 ⑧呼ぶダンサーの質や人数、景品に割く経費などの決定


自分の思考も、ビジネスも、
歴史を記録するということはとても大切な作業です。
 
前回に気付いた点を記録しておくと、
次回に修正して進めることが出来ると思うんです。
 

修正も暫定的なものだから、
必ずしも好結果をもたらすとは限らないけど、

    「この方向に軌道修正してやってみようか」

という意思そのものが、進化の種になる。


そう思います。


ただ、漫然と前回を踏襲して繰り返すだけでは、進化がない。

検討して結果的に前回と同じならそれで構わない。
大切なことは、意識的に策を練るということ。
 
予定調和、自然の成り行きのように見せて、
その裏には明確な作為がある。
 
これが創作の裏側なんでしょう。


 
この他にも、いろいろありそうです。
 
新規の生徒さんに営業案内する時。
フォーメーションを作る時。
練習をする時。
独立して教室を開く時。

 
仕事以外でも考えられます。

良く目にするものとしては、

農業を始めようとする時。
整体師になろうとする時。
転職を考えている時。
 
 
これについて、自分なりのフレームワークを作れると、
世に出回っているような
ハウツー本みたいな感じの本が出来るんじゃないでしょうか。

この手の本の構成は、だいたいこんな感じ。
 

ちなみに、

社交ダンス教師を始めようと思った時に、

何に注意すべきか、
何を準備すべきか

といったような本は見たことがないような気がします。


デモンストレーションを作るにしても、
パーティーを開くにしても、
実際に自分でやってみて、
自分にしか通用しないマニュアルを作っていく。

そして、

回数を重ねるごとに最初に自分が採用したチェック項目に、
いろいろ追加していって、
どんどん厚いものにしていく。

 
こうやって、

自分の日常にある風景に対して、
具体的にフレームワークを作っていく。
 
こうすることで、

次、似たような事をしようとした時に、

"これとこれが必要なんだな"

とピピッと意識がいって、
すぐに実行に移せるはず。

こういうことが、

「経験値が上がる」

ということなんでしょう。

 
何かを経験して、漠然と

「あ~良い経験したな~」

という充足感と安堵感を持つだけに終わるのではなくて、


以前の自分に対して何がプラスされたのか、
何が出来るようになったのか、
どういうふうに物事を考えられるようになったのか、

 
といった、

もう少し、
下の次元の具体的なレベルに
置き直して言葉にしたいと思っています。

気付けば50回。
意外に続くものです。

100回記念には何かしたいな~

 今回はこの辺でzzz

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://ainoue.net/mt/mt-tb.cgi/49

コメントする

ウェブページ

アーカイブ

アイテム

  • P1040776.JPG
  • P1040630.JPG
  • P1040774.JPG
  • books.jpeg
  • P1040062.JPG
  • P1040639.JPG
  • 51IDakozVnL._SS400_.jpg
  • 517rp-clXkL._SS500_.jpg
  • 51kMcQCOAPL._SS500_.jpg
  • P1040038.JPG

2011年4月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30