#52 "自分"というブランド-社交ダンス教師という仕事9


昨日、
札幌は雨でした。
 
静かな雨にほこりを落とされた緑の木々が、
その色の濃さを際立たせています。
 
風が穏やかで、
垂直に落下する雨滴が、
中空に幾筋もの線を引いています。
 
強くなったり弱くなったりせず、
終始同じ調子で降っている。
 
「しとしと」と形容するにふさわしい、
雨降りの穏やかな午後です。
  

***********************************


社交ダンスの教師は、

スタジオの経営者であろうが、
従業員であろうが、

基本的には個人事業主。
自営業者。
 

一定のロィヤリティーは引かれても、
労働した分の対価は公正に個人に還ってくる
(ことになっています)。

 
ぼくは一従業員ですが、
個人事業主。

確定申告もして、
払う税金の額も自分で計算しています。


お客さんは、

スタジオという場所を
気に入ってくれている人もいるだろうけど、
そこにある「ぼく」というブランドを気に入って、
通ってくれている人もいると思います。


だから、

ぼくは、

「自分」というブランドのオーナーでもあるし、
それをどうマネジメントして
事業を展開していくかを任されている、
社長であるとも言えます。
 
自分は経営者。
「自分」というブランドの。
 
自分を商品と考えることに気持ち悪さも感じるけど、
それはひとまず頭の片隅に置いておいて。
 
 
では。

 
自分を会社に見立てるとしたら。


    ①理念
    ②事業
    ③方法

 
こんな所を
気にする必要があるようです。

 
①理念は、理想とか、目的とかと同じようなもの。

      「自分」というブランドを使って、何をしたいのか。
      世の中に対して、どんなメッセージを打ち出したいのか。
      何かに問題意識を持っていて、それに対してどんな解決策を提示したいのか。

 
そういうことを考える必要がある。
ということです。


「自分」というブランドだから、
自分の人生に重ねたものを設定できます。
 
例えば、

       「自分の踊りを通して、見る人に感動を与えたい。」

と思っていたとしたら、
それが会社の理念になる。
目的になる。


ぼくは、情報の発信者になりたいと思っています。
それが、会社運営の理念。

 
次。

 
②事業には、どんなものが考えられるでしょうか。
 
今の自分には、

     「社交ダンスを見せること」

     「社交ダンスを教えること」

しかありません。
それが現在の事業内容。

 
他にも、

「文章を書く」とか「人と話す」ということも事業内容に入れたいけど、
お金になっていないから試作段階ということにしておきます・・・

新事業になりそうかな~といったレベル。
他にも新事業になりそうな種を育てていきたいです。
 
 
③方法。
 
  ん~。
  これは具体的には良く分かりません。


では。

典型的な社交ダンス教師の①②③は。

 ①理念

 (競技選手として)
 
       「パートナーと長期的な協力関係を保って、
       まずは北海道を代表する選手になって、
       次に日本を代表する選手になって、
       最後には世界の頂点に立つ選手になること。

       そして、引退後には、北海道、日本、世界の頂点を狙う
       後進の育成に対して責任ある立場に就き、
       社交ダンス界の社会的地位向上や社会への
       ますますの浸透に向けて、先陣を切って主導する立場に立つこと。」


 (インストラクターとして)
 
       「習いに来てくれる生徒さんに、
       自分と踊ることを通して幸せを感じてもらうこと。」

 ②事業

 (競技選手として)

      ⅰ.競技会への出場(そこで得られる賞金や、好成績による販促)
      ⅱ.選手会主催のイベントへのお客さんの動員
      ⅲ.他教室のパーティーへのゲスト出演
      ⅳ.講習会での講師
      ⅴ.衣装のレンタルや売却

 (インストラクターとして)
  
      ⅰ.個人レッスン
      ⅱ.グループレッスン(サークル)
      ⅲ.パーティーの主催
      ⅳ.講習会での講師
      ⅴ.デモンストレーションへの動員(それに対する謝礼)

 ③方法

 (競技選手として)

     ⅰ.良好なパートナーシップを築く
     ⅱ.体調管理を念入りにして、競技会の欠場を未然に防ぐ
     ⅲ.ゲスト依頼が来るように、名前を売る
     ⅳ.衣装の管理を丁寧にして、商品としての価値を高く維持する
     ⅴ.良質な練習を継続的に行う
     ⅵ.レッスンをたくさん受ける

 (インストラクターとして)
  
     ⅰ."社交ダンス教師"というイメージ作りのために、服装、髪型を研究する
     ⅱ.また通ってもらうための、教え方の工夫をする
     ⅲ.自分の技術、お客さんの技術を高めて、
       デモンストレーションに出てもらうように営業する

 
こんなところでしょうか。


自分というブランドには、
何が理想として設定されていて、
現在、
何が事業として行われているのか。

こうやって整理してみて、

「そのためには...」「そのためには...」というふうに、

具体的な行動に移せるレベルまで次元を下ろしていく。
 
そういったことを再確認してみることは、
大切なことだと思います。

 
そろそろこのブログも引越しの予定。
 
 今回はこの辺でzzz

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