#81 社交ダンスと"紳竜の研究"1

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        《紳竜の研究。アマゾンでお取り寄せ♩》

"お笑いの世界"と"社交ダンスの世界"は、似ているところが多い。


 『紳竜の研究』というDVDを観た。


 島田紳助と松本竜介。

 彼らの漫才やドキュメントなんかが収められた2枚組みのDVD。 


 ネットで見つけて思わず即買い。 

 即買いしたくせに、届いてから1ヶ月くらい放置。

 昨日ようやく観た。

 

 何かを期待して買っただけあって、思うところがいくつかあった。

 自分の今いる社交ダンスの世界に引き付けて考えてみた。

 特に島田紳助が20073月にNSCで開いた講義が収められた1枚から。


 これからヒントを得て、"お笑いの世界"と"社交ダンスの世界"を見比べてみた。

 両者の共通点、相違点をざっくりと言うと、


【共通点】

 ①2人で1ブランド

 ②サクセスモデル

 ③売れるための公式 


【相違点】

 ①相方(パートナー)選びの基準

 ②活動の舞台


 こんなところだと思う。

 そんな発見。

 順番に確認してみる。


 まず、【共通点】から。


 ①2人で1ブランド

 

 お笑いも社交ダンスも基本的に2人でする仕事という点で同じ。

 喜びも悲しみも、好評価も酷評も2人に対するものとして受け止める。

 仕事に対するそんな態度。


 ②サクセスモデル

 

 ひとまず、「今の時代の」サクセスモデルという点で言うと。

 お笑いも社交ダンスも、目標は、コンビ(カップル)として名前を売って仕事を増やすという点。

 若手の頃(現役選手時代)は、出来るだけたくさん人前でネタ(踊り)を披露して名前を売って、M1なんかのコンテスト(ダンスの競技会)で良い成績を収める。

 

 そうこうするうちに収入を増やし、自分達が司会の番組を何本も持つ(自分達のスタジオを開く)。

 そして、M1で審査される側から審査する側に回り(選手からビッグコンペでの審査員に転身し)、行く行くは芸能界(ダンス界)の重役に鎮座し、大きな組織の意思決定に関わる地位に就く。


 ステレオタイプ的だけど、だいたい共通したサクセスモデルが描かれているはず。

 

 ③売れるための公式

 

 笑い(ダンス)の内容や取り組み方が、自分に似ている人、自分が好きな人、自分がやりたいことをやっている人、自分がおもしろいと思うことをやっている人、それで世に出ている人、そんな人達を何人か見つけて、いくつかのパターンを見出すこと。

 それを今の時代だけではなくて、過去の人達についても調べてみる。そして、自分のツボに合う人達が、自分のこれから歩もうとする道の先駆けとして、どんな経緯をたどったのかを調べていくこと。それが1つ。


 それとは別に、世の中の需要を調べていくこと。

 時代が求めるものは刻々と変化しているから、それを常に調べておくこと。


 島田紳助は、『紳竜の研究』の中で、「XYの分析」という言葉でこの公式について語っていた。

 前者がXで、後者がY

 

 名を上げるための公式は、お笑いも社交ダンスも同じ。


 自分のしたいことを分析する(X)。

 そして、それを世の中の需要に合わせた形に変化させていく(Y)。

 

 おもしろいネタを作るためにも、競技会で勝っていくためにも、スタジオにたくさん生徒さんを呼び込むためにも、その2つの活動が必要。


 自分がおもしろいと思って、研究して作り上げたものでも、時代の要請に沿わなければ芽が出ない。逆に、偶然に時流に乗って名を馳せたとしても、自分が進みたい方向性が研究されていなければ発展しない。

 

 島田紳助から、そういうことを教わった。

 

 お笑いと社交ダンスの【共通点】は、こんなところかな。

 続きは次回に...
 

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