#82 社交ダンスと"紳竜の研究"2

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《韓国に行った時に見たお笑い番組です。》

 "お笑いの世界"と"社交ダンスの世界"。

 この2つは似ているところもあるし、違うところもある。

 そんな話の続き。


 今回は【相違点】について。


 2つの世界はどこが違うんだろうか。


 まず、

 

 ①相方(パートナー)選びの基準


 について。

 これが違う!

 と思う。

 

 基準というか、組み方。2人という点は共通だけど、そもそも出発点が違う。

 各々について見ると。

 ●お笑い

  3つのコンビ形態がある。

  

  ⅰ.男―男(圧倒的多数)

  ⅱ.女―女(ある程度いる)

  ⅲ.男―女(ごく少数)


  こんな分布。定量的なデータを元にしてないけど、だいたいこんな分布だと思う。

  

  例えば、ⅲのタイプ。  

  「カツミ・サユリ」(今も健在?)とか、「フォーリンラブ」(大好き)とか、「荒ぶる神々」(良く分からない)とか。


 男と女の組み合わせは、ごくごく少数。

 そして、なぜか知らないけど長続きしないように見える。 



 ●社交ダンス

  1つのカップル形態のみ。


  男―女


  余興なんかで、女―女 というカップルもあるけど、ごく少数。

  そして、男―男 は聞いたことが無い(実はあるのかもしれないけど・・・)。

  

  基本は男と女の11の関係。


 *************************************


  こういったコンビ(カップル)形態が採用されている現実を前提にして、相方(パートナー)選びの基準にはどんなものがあるかを考えたい。

 つまり、何を基準に、何を根拠に「この人と漫才やりたい!」「この人と踊りたい!」と決断するのかを考えたい。


 『紳竜』の中で、島田紳助は、「相方は"必要なやつ"を選べ。」ということを言っていた。

 「話が合うとか、一緒にいて居心地が良いとか、そんなん関係なしに"必要なやつ"を選べ。」と言っていた。


 "必要"ということは、「何のために必要か?」という目的がセットとしてあるはず。


 「何かのためにこの人と組みたい。」

 そういう目的意識を持ってパートナーシップを開始することは、お笑いにも社交ダンスにも共通した点。


 では、どこが違うか。 

 それは、目的。



 "お笑いの世界"の目的。

 それは、売れること(レギュラー番組を持つこと、冠番組を持つこと・・・)。そして、自分の提供したい笑いを実現すること。

 

 それが出来る相手を探せ、ということ。

 同じ方向を向いてくれる、"仕事上の同僚"。

 たった2人のプロジェクトチームの、チームメイトのような存在。

 それがお笑いの世界における、相方の位置付け。相方に求める役割。

 

 そんな感じのようだ。

 

 一方。

 

 "社交ダンスの世界"の目的。

 売れること(競技会で勝つこと、生徒さんにスタジオに習いに来てもらうこと・・・)。

 そして、自分の提供したい踊りを実現すること。

 (ここまでは、お笑いの世界と同じ。ここからが違う。)


 そして、社交ダンスのパートナー(競技会の)と人生のパートナーシップを築くこと。

 (このモデルへの信奉が、自分の周囲には根強くあると感じているし、自分もそう思っている。)


 結婚や出産なんかの、人生の重大なステージを2人で相談して迎え、経験していくという可能性が2人に開かれている。


 競技会で勝つためだけだったら、勝つために"必要なやつ"と組めば良い話。

 造形が美しくて、スタイルが良くて、身体能力が高くて、負けん気が強くて、身体が丈夫で、表現力が豊かで・・・

 そんな人を探して、1年契約とかで組めば良いという話。


 競技会で勝つために必要ならば、そういう人を探すことが正道になる。

 でも、男にとっても女にとっても現実にはそんなパートナーはいないから、どこかで妥協して、「それではひとまず踊ってみますか。」といって、とりあえず始めてみるという流れが一般的。



 お笑いの世界では、相方は「仕事上の同僚」。

 コンビの2人が結婚するという話は、(男―女)のコンビにはありそうだけど、それ以外では基本的にはあり得ない。今の世の中では(男2人の漫才コンビが籍を入れて夫婦漫才を始めたという話は聞いたことが無い)。

 

 最近では、サンドイッチマンとかザブングルみたいに、コンビではない時間に、自分の人生のパートナーを探して、相方とは別の世界で将来設計を2人で計画していく。

 「相方はあくまで仕事の同僚で、家庭には別のパートナー」という構図。


 反対に、社交ダンスの世界では、パートナーは同じ「仕事上の同僚」でも、「人生のパートナーになるかもしれない仕事上の同僚」。

 自分の人生に踏み込む可能性が高い(結婚・出産・・・)という点で、社交ダンスのパートナーは、お笑いの相方よりも緊密な距離圏にいる。

 「パートナーは仕事の同僚でもあるけど、潜在的な人生のパートナーでもある」という構図。



 2つの世界の比較。

 表にしてここに載せたいけど、やり方が良く分からないので。

 見辛くてすみません・・・。

 

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