薄青の空には、
立体的な雲がもくもくとわきあがっています。
ぴちぴちという、スズメの声。
あーあーという、カラスの声。
近くに、遠くに聞こえる声が、夏の札幌に彩りを添えています。
そんな休日。
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今、自分の中に、少なくとも2つの人格がある。
自分を動かす2つの原理がある。
①なぜなぜ?と問う人格
この社会の隅々に対しておかしいと感じ、嫌だと思い、不思議に思い、なぜこんなことをしなければならないのか(例えば、クイックレスポンスの奨励とか、仕事が出来る人への賛美とか)、なぜ、みんなは何も言わずに従っているのか、と思っている哲学者としての人格。
②社会のルールを公理(証明不要の前提)ととらえる人格
社会で生きる上での約束事を「仕方ない。そういうもんだ。」と前提にして、ある程度は技術的に対応し、この社会に自分の居場所を確保しようとする人格。
この2つの人格が同居している。
何時から何時まで、こっちの人格が表に出てきて・・・とかいう切り替えではなくて、常に両方が覚醒し、同居しているような状態。
だから、1つの現象をみるにしても、自分の中には、全然違う少なくとも2つの感想が生まれる。
たぶん、誰もがそういう経験をしていると思う。2つの異なる原理を内に抱えていると思う。そして、両者の折り合いをそれぞれの方法でつけているんだと思う。
どっちかに特化するようなストイックな生き方は、自分には出来ない。
①「ストイックな哲学者」になれば、きっと独りぼっちになる。
そして、きっとその孤独に耐えられない。
自分にとって不思議なことも他の人にとっては不思議じゃないかもしれない。
自分が気にも留めないことでも、他の人にとっては興味の対象かもしれない。
そういう可能性を無視して、自分の興味だけに突っ走るのは良くないと思っている。
それだと、誰とも何も共有できない。
自分は、不思議だなーと思う感覚そのものや、それについて考えた過程なんかを他の人と共有したいと思っている。思考の過程のどこかで重なりたいと思っている。
きっとそういうことを目指した方が、人生は楽しいと思う。
自分の考えに対して、メールを送ってくれたり感想を言ってもらえたりするのは、とてもとても嬉しいこと。生きていて良かったと本当に思える。
一方。
②「世の中のルールに骨の髄まで適応し、それへの対応と自分の人生の行動原理とを同一化させようとする現実主義者」になれば、きっと盲目になる。
そして、根源的な問いへの探求力を退化させてしまうと思う。
自分は何を考えているのだろうか。
自分はなぜこれに価値を見出しているんだろうか。
自分はなぜこう考えるに至ったんだろうか。
自分は何のために生きているんだろうか。
そんなことを考える余裕を持っていたい。
きっと誰もが考える。
こういうことは。
答えが出るから考える価値があるとか、答えが出ないから価値がないとか、そんな問題ではないような気がする。人間はそういうことを考えてしまう存在だと思っている。
ちなみに、考えれば答えは出る、と思っている。
でも、そこで出た答えは、「もうこれでおしまい!」というような、これ以上の思考を不必要なものにするような出て来方ではなくて、暫定的なものだと思う。
とりあえず、のもの。
「良く分からない部分もたくさんあるけど、現時点では自分にしっくりくる考えはこれだな。」的な落ち着き方。
「ひとまず、自分という存在をこうとらえてみて生きてみようか。」的な。
そういう出て来方の答え。
だから、自分が変化していくにつれて、その答えもどんどん変化していくはず。
変化して当然。
社会のルールを絶対的な価値として信奉したくないと思う。
それは虚構だから。フィクションだから。
仕方なく、ゲームのルールに従うような感覚で従うだけ。
だから、ゲームが終わったら解放される。
社会とは、そういう感覚で付き合いたい。
本当に自分が考えたいトピックというのは、社会の外に出ないと考えられない場合が多いと思う。
自分という存在への根源的な問い、というものは、誰にとっても必要なんだけれど、社会にいる間は不必要な問い。
「さあ、仕事するぞ!」ととりかかる時に、「自分は、なぜこの仕事をしているのか・・・」と考え出すと、めでたく「使えないやつ」という称号を頂くことになる。
そういうのもおもしろくないので、自分にとって大切な問いを自分の中にプールしておいて、今は現実を生きるための思考にチェンジするという作戦。
それが良いのかなー、と思う。
今のところ。
哲学者と現実主義者。
だから、両者の間にある(と信じている)自分にとって座りの良い立ち位置を探すしかないと観念している。どっちの立場も嫌だから。どっちの立場も必要だから。
これからも、「根源的に考える極」と「現実的に技術的に考える極」を同居させて生きていきたいと思います。
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お知らせです♪
そろそろ、連載を始めて100回を迎えます。
それに合わせて。
何かしようかなと。
文章のスタイルを変えていくとか。
ちょっと長めのシリーズを始めるとか。
自分のページをリニューアルするとか。
何かの事業を始めてみるとか。
そんなことを画策中です。
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