昨日も小樽に練習に行ってきました。
夜9時過ぎの小樽駅。
初秋の北海道は、夜風がひんやりとしています。
冷気を帯びた空気が、首筋にその手を伸ばしてきます。
半そで1枚の人はもういません。
あ、いました。
目の前を高校生くらいの男の子2人が横切ります。
元気だな~
なんて、おじいちゃんみたいな感想を持ってしまいます。
巨大な昆虫みたいなバスが、何台も駅の前に停まっています。
そろそろ最終便なんでしょうか。
小樽駅に到着した列車からは、われ先にと自分の道を急ぐ人達が飛び出していきます。
狭い改札を通り、訓練されたような手際の良さで、すいすいと、滞りなく駅から出て行く様子は、"ゲートを出る"という行為を、合目的的に遂行しようとする何かの動物の群れのようでした。
自分もその中にとけこみ、目的地へと歩みを進めます。
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今、自分がやっていること。
この文章の試み。
これは、誰かと共有できることだと思っています。
個人的な経験ながらも、誰かが共有できる感覚を言葉に結晶させて提示する。
この文章はそんな試みです。
自分に限らず、誰かの個人的な経験は、その人にしか分からない部分ももちろんあるけど、他の誰かと共感しあえる要素もあると思います。
自分は、常に「死」を意識しています。
人間はいつ死ぬか分かりません。
生きている時間が長くなればなるほど、自分に関わりのある人の「死」に触れる機会も多くなってきます。
でも、それは仕方がない。
身体のどこかが前触れもなくピキッと痛くなったり、朝起きたら頭がぼーっとしたりすると、「あぁ、ついに来たか・・・」みたいな、人生の終わりを告げる合図が唐突にやってきたような気分になります。
そうやって、「死」はいつ、どんな形でやってくるか分かりません。
だいぶ前に、キリスト教の牧師さんに、「なぜ、牧師をやってるんですか?」みたいなことを聞いたことがあります。
その時の答えが印象的でした。
「自分がなぜ生きているのかを考えたいから。」
そんな答えでした。
自分はなぜ生きるのか?
それについて、考えないでいられないんだ。
そんな言葉を、その牧師さんは継いでいたような気がします。
誤解を恐れずに言えば、その牧師さんにとって"牧師"という仕事は、自分の死生観について考える上で、最適な手段だったんでしょう。
ちょっと脱線しましたね。
自分はいつ死ぬか分からない。
だから、ああだこうだと考えてしまうと思うんです。
だから、生きているうちに、自分の生きている意味や証や役割なんかを知りたいんだと思うんです。
もしくは、自分の生きている意味を創りたいと思っていると思うんです。
世の中には、そんなこと(自分はなぜ生きているかとか)を考えなくても平気な人もたくさんいると思います。
でも、自分はそうじゃない。
考えないと不安になる。
考えても別に気持ちが楽になるとか、そんなんではないですが。
自分は死ぬまでに、自分という人間を知りたいと思うし、それを知る過程で発見したおもしろそうなことを、誰かと共有したいと思っています。
だって、どんなにおいしい料理を食べたとしても、「おいしいね~」と言い合える相手がいないと、おいしくないと思います。
どんなに素敵な風景を目にしたとしても、「きれいだね~」と言い合える相手がいないと、寂しいと思います。
だから、こういう文章の試みを始めたと思います。
なので、いろいろと反応を聞かせてくれる方達には本当に感謝しています。
自分もそうだったと言ってくれる人。
自分の身に置き換えて考えて、自分の言葉を探してそれを伝えてくれる人。
自分は全然そんなこと思わなかった、と言ってくれる人。
実物とのギャップに正直に驚いてくれる人。
「あんた、そんなこと考えててんな~。知らんかったわ~。」と言ってくれる人。
そんな反応がとてもとても嬉しいです。
「ボヘミアン・ラプソディー(自由人の狂想曲)」といったところでしょうか。
忙しいからボヘミアンでもないんですけど・・・
自分は、のどが渇いたら水を飲みたいし、疲れたら休みたいと思います。
そう願うことは、そんなにおかしいことだとは思いません。
苦労や我慢や節制は、ただのイデオロギーだと思います。
好きな人はやれば良い。
必要だと思う時にやれば良い。
そんな理解です。
そうやって、この社会で生きながら、自分という人間の観察を続けたいと思います。
そして、そういう自分観察、自分語りを通じて、人間というものを知りたいと思います。
人間って、何でこんな行動をするんだろうか?
それについて、何らかの発見ができれば。
そんなことを思っています。
ひと休みのつもりが、また長々と書いてしまいました。
いつも、お付き合いありがとうございます・・・
今回は、社交ダンスという単語が一度も出てこなかった気がします。
次回も、ちょっとひと休みの予定です。
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