#113 "論理"と"情緒"1-2つの価値観3

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≪ハトが寄ってきました。えさをくれると思っているんでしょうか...≫

"論理"という言葉があります。
一方、"情緒"という言葉もあります。

 "論理"は、よく、"論理的思考"もしくは"ロジカルシンキング"という言葉として使われるみたいです。
 "情緒"は、"論理"の対極に位置付けられ、論理的ではない不合理な行動や現象に対して使われたり、人間性とか感情に対して使われる言葉のようです。 

 今回からは、この2つの言葉をめぐって、何かを考えていきたいと思います。

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 まずは、"論理"について。

 現在は、"論理"の部分が肥大した異様な時代らしい。
 養老孟司さんは「脳化した世界」と呼び、中沢新一さんは「非対称性の原理が肥大した世界」と呼んでいる。

 "論理"に意味の近い言葉を挙げると、"左脳"とか、"都市"とか、"数学"とか。

 論理的だということは、「こうすればこうなる」、ということが明確であるということ。
 原因と結果が目に見えてつながっているということ。

 そして、"論理"の部分が肥大した世界というのは、

 ●全ての事象には理由がなければならない。
 ●全ての行動には目的がなければならない。
 ●何かが起きた時には、必ず特定の原因者がいなければならない。

 そんな法則に縛られた世界ということ。

 ●理由なんてないけど起こった。
 ●なんとなくやっている。
 ●誰のせいでもない。仕方ないよね。

 という態度が許されない世界。

 そういうストイックな世界。
 見方によれば、因果関係のはっきりした透明な世界。
 合理的な世界。
 分かりやすい世界。
 
 "論理"の部分の比重の大きい世界というのは、例えば、どんな世界だろうか。

 思いつくのはビジネスの世界。競争の世界。

 「収益を上げる」「勝つ」という明確な目的が、参加者の上に等しく掲げられた世界。
 
 目的に関係しない行動が厳しく制限され、淘汰され、合目的的な行動のみが奨励される。
 目的という解を得るために、設定すべき初期条件の検討が行われ、検証が絶えず繰り返される。

 「収益を上げる」「勝つ」という目的のために、投資すべき資源の種類と配分とタイミングの検討が日夜行われ、検証を繰り返しながら、最適な条件を導き出す。


 そして、普遍的な(いついかなる時も目的が達成できるような)条件を導き出すことを夢見る。
 「これさえすれば、収益は上がる」とか、「これさえやれば勝負に勝てる」的なものの獲得を夢見る。

 そんな感じ。

 とても窮屈な世界。
 自分にとっては。

 ゲームだと思えば仕方ないかなとも思う。
 でも、それが、人生の大部分を占める。
 そんなのは嫌すぎる。息ができない。窒息する。

 現代人の抱える閉塞感の多くは、これに由来するんじゃないだろうか。
 "論理"が生活の隅々まで覆っているという現状に。

 「あんた、何でそんなことやってんの?」
 「なんとなくです。」

 こういう会話が許されない。
 身体の動きに引きずられて、理由もなく何かをやっていると、「あの人は変だ。」とか、もしかしたら「(仕事とか何かを)怠けている。」という評価を下されるんじゃないだろうか。

 勤め先では営業成績を最優先にしないといけない。
 それに合致した行動しか許されない。

 おもしろいアイデアがわいてこないかなー、といって、ぼーっとする。
 何かピンと来たから、寄り道して予定時間より遅く帰社した。

 そんなことが許されない。
 絶対に。

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 そんな生き方をしたいの?
 そんなことで自分の存在価値を確認したいの?

 よく自問します。

 プロスポーツの世界も"論理"の世界。
 社交ダンスにも、競技ダンスというプロスポーツの顔があります。
 次回は、自分の経験に即して、プロスポーツにおける"論理"って、どういうものか、について書く予定です。
 
 あれは何だ。これはどういうことだ。
 なぜ自分はこういうことをやっているんだ。
 何のためにやっているんだ。
 こういうのは嫌だ。これはしたくない。

 そんなことばっかり言っている自分は、とても社会に適応した人間だとは思えません。
 でも。
 
 別にそれを恥じる気もありません。昔はあったけど。
 "これで良いんだ"と、"こういうことを考えて良いんだ"と、自分のことを許してあげることで、自分はのびのびと生きることが出来るし。

 そうやって、勝手に自分の生きやすい場所を作っているところです。

 なんか暗いな...

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