#119 "論理"と"情緒"5―2つの価値観7

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≪グスタフ・クリムト。もちろんレプリカです。≫ 

ここ最近は、

"論理"と"情緒"について書いています。

 

この2つの協働は、

「複論理(バイロジック)」という名前で呼ばれることがあるようです。

 

では、

現実に観察できる「複論理(バイロジック)」とは、

どういうものか。

 

それについて、

自分の身の回りに見つけた例を挙げながら見ていきたいと思います。



「バイロジック」って、こういうことか!

2つの知性の協働って、こういうことか!


そういう感覚を味わいたいと思っています。

あくまで、自分の解釈でですが。


************************************


Case1:「ほっといてくれ!」という意思表示】


 「ほっといてくれ!」


という言葉があります。


周囲との関係がわずらわしくて、

とにかく何もふれて欲しくない時。

 

人間関係で芳しくないことが起きた時、

仕事で失敗した時、コンペで大敗した時。

 

そんな時に、使う言葉だと思います。


自分の場合、

言葉に出すことは少なくても、

心では日常的に想起する言葉です。

 

「論理的思考」の知性を主導させて、

言葉通りに受け取ると、

 

「はい、(要求通りに)ほっておきます。」


となる。


そこで、知性の運動が完了する。

 

そうなると、それ以上、相手に対して何も関われなくなる。

関わる必要がなくなる。


しかし、

ここで「情緒」の知性を作動させると。


                             「"ほっといてくれ"と言っているけど、

                                "かまってくれ"と言っているのかもしれない。」

 

とか、


                             「"ほっといてくれ"と言っているけど、

                                 それは限定的な言葉かもしれない。

                                つまり、この部分は本当にほっといてほしいけど、

                                この部分は気付いてほしい、

                                かまってほしいと思っているのかもしれない。」


といった、仮説的な思考が立ち上がってくる。


そこから、


例えば


                               「(仮説として)本心は"かまってほしい"と思っていながらも、

                                   表には"ほっといてほしい"

                                  という言葉を出しているのかもしれない。」


という方向に、

思考が展開していく。


結果的には、


情緒の知性をメインに使っても、

言葉の意味通りに"ほっておく"ことになるかもしれません。

 

しかし、

結論に至るプロセスが、

"論理的思考"と"情緒"では、

全く違うと思います。


うまく言えませんが、

"ほっておく"態度に深みが出るというか。

 

冷たく突き放した"ほっておきかた"ではないというか。


実際には、2つの知性の協働なので、


                          「言葉通りにとらえると、この人のためになるのは、

                            "ほっておく"方が良いんだろうなー。

                            でも、この人は何故"ほっておいて"ほしいんだろうか?

                            一度、言葉通りに受け取らずに、

                            "素直じゃない態度"で考えてみようか。・・・」


といった、

両機能の役割分担というか、

意思の疎通というか、

同時進行というか、

そういうのが2つの知性間でやり取りされているはず。



次回は、

もう1つの具体例を見たいと思います。

 

Case2:「地球の姿を聴く」というコピー】です。


昨日の夕方から、

どうも風邪をひいてしまった模様。

久し振りに発熱を感じ、身体がだるいです。

のども痛いし、鼻も詰まりぎみ。

 

薬も飲みたくないし、

栄養ドリンクも飲みたくない。

なので、寝ることにしますzzz

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