#106 閑話7-ダンス・朝市・判断の基準

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≪開場したばかりの競技会場。早く着いた選手がフロアの様子を確かめています。≫

みんなもやっているので、大変だとは言いにくいんですが...
でもやっぱり大変なものは大変です。

結果はC級スタンダードで2位。
久しぶりに踊った手応えと成績が一致したような。
イェイ!イェイ!(邦正か!)

さておき。
 

会場の道向かいにある道の駅で、朝市が開かれていました。 
地元の農家さんが持ち寄った野菜を買いに、

けっこうたくさんのお客さんが。

そう言えば、この間...

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 「この夏の天候不順で、野菜が採れない。価格も高騰している。」
  
 というニュースが流れていた。
 
 こういう時こそ、農業経済学の出番だ。

 なぜ、天候不順に左右されるのか。
 なぜ、定時出荷できないのか。
 なぜ、天候不順だと価格が高騰するのか。
 なぜ、毎年毎年、同じようなことを報じ、同じように農家にインタヴューし、「今年はだめだねー。」という、同じようなコメントを聞き出そうとするのか。

 などなど。


 番組では、リポーターが畑を訪ね、収穫された大根を見ていた。
 農家の人の「ほらね、小さいでしょう。」という言葉を受けて、
 「本当ですね。本当に小さいですね。」と、残念そうな顔をして同意していた。

 ちょっと不思議に思った。

 このリポーターは、たぶん、日常的に農業に従事していないだろう。
 でも、なぜ、この大根を小さいと思うんだろうか。
 なぜ、"小さい"と分かるんだろうか。

 自分に当てはめてもそう。

 なぜ、自分はこの大根を見て"小さい"と思うのか。

 そんな疑問を持った。

 その理由としては。

 小さくも大きくもない"ちょうど良い"大きさの大根をあらかじめ「知っている」からじゃないか。
 標準のサイズをあらかじめ知っているから、それを基準にして小さいとか大きいとかを判断しているんじゃないか。

 そう思った。

 そして、それは、基本的には個人的な基準なんだけど、社会的に合意して形成された基準というのもあって、それをもとに、農家の人もリポーターも(お互いに程度の差はあれ)「小さい」と判断したんじゃないか。

 だから、目の前の現象に対して、自分の中にあらかじめ、"判断の基準"というものが無い人、もしくは曖昧な人は、説得力のありそうな人の「これは小さいんです!」とか、「これは高いんです!」という強い言葉に引き寄せられるんだと思う。

 でも、自分はそういう人(何かの現象に出合った時に、"これって高いの?低いの?"と、判断しかねている人。じっくりと判断の基準を探そうとしている人。)が好きだし、そういう人になりたいと思っている。

 いつまでもぐずぐずしているように見えるかもしれないけど、"これって、あり?なし?"とかを、自分の身に引き付けて考えて、言葉を探そうとしている人。

 そんな人が好き。

 自分の中に"判断の基準"が無い現象(例えば、買い物をしない人にとっての"野菜の価格の変化"。日常的に野菜を買わない人にとっては、目の前の野菜の価格が高いのか安いのか分からない。)について、「この野菜の値段はとっても高くなったんですよ!」と、声を大にして言う人が周りにいたら、「へぇ~、そうなのか~。今の値段は"高い"んだな~。」と判断して、それについて、自分の身に引き付けて考えないと、「野菜の価格に詳しそうな人が言ってたから。」という、曖昧な根拠をもとに、今後の野菜現象に対応していくことになる。

 それは、完全に判断のアウトソーシング。
 なんか嫌だ。 

 それよりも。

 ふむふむ。
 あの人は"高い"と主張してるんだなー。
 たぶん"高い"んだろうなー。
 あれ?でも、あっちの人は、"安い"って言ってるよなー。
 どっちなんだ?
 自分の身の回りではどうなんだろうか?
 自分が1ヶ月前に買った時には、100円だったけど、昨日は120円だったよなー。
 ということは、"高い"ということなのか。
 いや、でも、あれは同じ店だったから、別の店に行ったら、事情は違ってたのかも。 
 そもそも、お店に来る前の値段については知らないしなー。
 生産者の農家が受け取るお金や、卸売業者がつける値段について知ったほうが、"高い""安い"も判断しやすいのかも・・・

 などなど。

 と、めんどくさく考える方が好きだ。 

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 ちょっと中断してしまったので、「平田オリザと社交ダンス」シリーズを明日から再開したいと思います。

 あと、お知らせです♪

 僕のいとことその友達が、『雲水喫茶』をオープンしました。
 
 http://unsui.net/
 
 うんすいきっさ。

 昨日は、スカイプでビデオ会議(飲み会?)。

 永平寺で3年間修行を積んだ、俳優の樋口星太郎くんを中心に、禅の世界で言われている「行雲流水」という考え方をテーマにした、ネット上の集まりどころみたいなものです。

 これから一緒におもしろいことをしていければ。
 
 ひとまず、そこで僕は社交ダンスにまつわるエッセイを書かせてもらうことに。

 今週中には初回配信できるかな~
 お楽しみに~

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