≪燃えるような紅葉の葉。花鳥風月を愛でる気持ちを忘れないようにしたいですね。≫
再開です。
中断すると、
カムバックするエネルギーがいりますね。
それを改めて実感。
身の上にもいろいろあって、少しの中断でした。
何でも良いので、また毎日書こうと思います。
今回は、この日曜日に行った温泉の話です。
という所に行ってきました。
札幌から車で1時間弱。
夕張の手前の由仁町(ゆにちょう)という所です。
紅葉真っ最中の、秋の北海道を、
窓越しに楽しみながら、やってきました。
日曜日の午後2時。
親子連れや、おじいちゃんおばあちゃん達で、
とても混雑しています。
〇〇町内会ご一行様。
そんな歓迎札が5つ。
大盛況のようです。
混雑したロビーを抜け、
ひとまず休憩所で持参したおやつを。
災害で避難してきた人達でごった返した、体育館のような休憩所。
横になって眠るおばあちゃん。
おにぎりやスナックを広げ、みんなでほおばる家族。
ごろごろと転がりながら、きゃあきゃあと狂喜する子どもたち。
なかなか新鮮な風景です。
では、さっそくお風呂へ。
コーラのような黒色をした湯。
黒くて底が見えないので、
段差を気にしながら、
ゆっくりと湯に足を入れていきます。
そろそろと湯の底に足を着き、
ざわざわと湯をかき分け、
身を寄せることに決めた側面に、
ゆっくりと背中を預けに行きました。
ふ~っ
息を吐き、
首から下を暖かいコーラに浸し。
黒の湯面には、白い湯気が立ちのぼり、
風に合わせて、すいすいとダンスを踊っています。
ひととおりお湯につかった後、サウナへ。
大好きなサウナ。
大嫌いなサウナ。
熱された空気の圧力で、
身体がしめつけられるよう。
でも、そんな圧力に身体が、内臓が抵抗し、
その闘いの痕跡として、汗が湧き出してくる。
サウナに対する感情は複雑です。
サウナ室も混んでいます。
決して広くはないサウナ室に、大人が11人。
お互いに遠慮しながら、
肩を狭くして、座ります。
この部屋がサウナじゃなくても、汗が出そう・・・
それぐらいの混み具合。
入っている間、何もすることがないので、
とりあえず、周りを見渡してみる。
高温用サウナタイマー。
そう印字された時計盤が壁にかけられています。
打ち付けられた2本の針。
どっちの針も、普段見る物よりも早く動いている。
同じ長さの2本の針。
赤と黒の2本の針。
赤い方がずんずん進み、
黒い方はじわじわ進んでいる。
よく見ると、12分計と書いてある。
なるほど。
12分で、遅い方の針がひと回りする時計なのです。
早い方は1分でひと回り。
サウナ用の時計。
新たな発見をした気分です。
ふぅふぅ言いながら、露天風呂へ。
新規に入ってきた人は、
露天風呂を見渡し、
身の寄せどころになりそうな岩場を探し、
そこに向かって、湯の中を進んでいく。
ぼくもそうやって。
隣に位置取った親子。
父親は、岩場に腰掛けて、膝から下だけを湯の中に。
子どもは、湯から上がり、父親の側で、何やらごそごそと動いています。
父親の背中に、
散って落ちた木の葉をぺたぺたと貼り付ける子ども。
大きい葉っぱと小さい葉っぱ、
器用に配置しながら、
何かの絵を作ろうとしているようにも見えます。
いつだって、子どもは芸術家です。
父親は、「もうやめなさい」と言いながらも、
広い背中をもっと広くして、
木の葉用のスペースを、さらに作り出そうとしています。
親子の共作。
どんな作品に仕上がるのやら。
それにしても。
温泉というところは不思議な所です。
身体1つ、何も持たずに他の人と接するんだから。
公共の場に出る時は身なりを整える。
「ワイセツ物」を陳列してはいけない。
そういった、社会の約束事が、解除された場所。
初対面同士の人間が、
裸と裸で、合いまみえることになっている場所。
それが、全然おかしいことじゃない場所。
逆に、そうじゃないとおかしい場所。
大浴場で服なんて着てたら、
「あいつ、何やってんの?」
ということになりますね。
「不思議な所」
というタイトルで、
世の中にあるおもしろい風景を描写するのも良いかも。
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