≪観覧車から。この黒い景色もだんだんと白くなっていきます。≫
雪が降る。
という予報でした。
昨日の札幌は。
札幌に、今年最初の雪が、
本当に降ってきそうに寒い一日でした。
雨の落ちた道路。
水をはねる車の川。
雨が上がったのに、ざわめき続ける雲。
それぞれが、
初雪を迎えるための前座のような、
そんな落ち着かない一日でした。
ダンスのレッスンをしながらも、
外に目をやり気もそぞろ。
降るの?降らないの?
いつのまにか、心がそんな二項対立に支配されています。
雪という神秘を、
「降る・降らない」
という、
とてつもなくつまらない要素に還元してしまった。
とてつもなく狭隘な枠組みに閉じ込めてしまった。
そんな気分に駆られます。
自責的な自虐的な。
そんな気分。
降ろうが降るまいが関係ない。
雪は雪。
降っても雪。
降らなくても雪。
そんなあたり前のことに気付きます。
「雪」という言葉と、「降る」という言葉を、
セットに考えてしまうのは、
きっと、人間だけなんでしょう。
動物の目には、
「雪」が、どんなふるまいをしていようが、
雪に映るのでしょう。
結局、札幌では雨降りのまま。
気温だけがぐっと下がり、
一気に冬に近づいたのでした。
今日は休日。
美術館に行き、
何かをもらったりもらわなかったりしたいと思います。
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