#131 雪が降る

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    ≪観覧車から。この黒い景色もだんだんと白くなっていきます。≫

雪が降る。

という予報でした。


昨日の札幌は。

 

札幌に、今年最初の雪が、

本当に降ってきそうに寒い一日でした。


雨の落ちた道路。

水をはねる車の川。

雨が上がったのに、ざわめき続ける雲。


それぞれが、

初雪を迎えるための前座のような、

そんな落ち着かない一日でした。


ダンスのレッスンをしながらも、

外に目をやり気もそぞろ。


降るの?降らないの?


いつのまにか、心がそんな二項対立に支配されています。


雪という神秘を、


「降る・降らない」


という、


とてつもなくつまらない要素に還元してしまった。

とてつもなく狭隘な枠組みに閉じ込めてしまった。


そんな気分に駆られます。


自責的な自虐的な。

そんな気分。


降ろうが降るまいが関係ない。


雪は雪。


降っても雪。

降らなくても雪。


そんなあたり前のことに気付きます。


「雪」という言葉と、「降る」という言葉を、

セットに考えてしまうのは、

きっと、人間だけなんでしょう。


動物の目には、

「雪」が、どんなふるまいをしていようが、

雪に映るのでしょう。


結局、札幌では雨降りのまま。

 

気温だけがぐっと下がり、

一気に冬に近づいたのでした。

 

今日は休日。

 

美術館に行き、

何かをもらったりもらわなかったりしたいと思います。

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