《左前に消える廻り階段。中央に座すワンコが行く先を示唆しているようです。》
という内容の番組がありました。
日本に来た観光客へのインタヴューや、
日本を紹介したガイドブックを参考に、
日本という国に所属するモノや考え方や立ち居振る舞いを紹介する
という番組でした。
とてもおもしろく、
へえ〜日本ってこういう国だったんだ、と、
日本でしか暮らしたことのないぼく自身が
日本という国を知っていくという経験をしました。
ぼくはこの番組を見て、思ったことがあります。
ああ、日本人は自分たちを見つめ直しているんだな、と。
外部の人の目を通して、自分たちはこういう存在なんだな、
こういう文化を持っているんだな、
この番組は、
外国人に対して、日本ってこういう国なんだよ、
と紹介している番組ではなく、
日本人に自分たちの住んでいる国ってこういう国なんだよ、
ということを紹介する番組だと、ぼくは理解しました。
自分たちを知るために、外部の人の目を通して知る。
人類学の言葉で言うと、
「他者を通して、迂回的に自己を知る」
という表現になります。
ぼくは、日本という国が好きです。
だからこそ、
もっとこの国のことを知りたいと思っています。
なので、
社交ダンス教師という業態が
世界に先じて定着した日本という国を研究したいと思っています。
外部から見るからこそ見える景色がある。
そう考えると、社交ダンスについて何も知らない人の意見や、
社交ダンスの世界の外にいる人の意見というのは、
ある一定の貴重さを持っているんだと思います。
あとは、それを受け入れられるかどうか。
何も知らないくせに言われたくない！と拒絶するか、
へ〜そういう見方もありだな、と選択肢の一つに加えるか。
そのどちらを採用するかは人それぞれですが。
コメントする