#102 ランとビジネス2

CIMG2300.JPG     ≪夜の教会。なんか切れてる・・・全体撮ったのに。≫

いつもの小学生3人

  

ひよこのように騒がしい3人が、今日も教室の窓にへばりついてきました。
たまたま手が空いていたので外へ。
  
今日の札幌は、

夏に戻ったかのように陽射しが強く、

でも、風が心地良く、

目に映るものが色鮮やかに見えるさわやかな日でした。

  

めがねを外して出て行くと、

いきなり視力検査が始まりました。
  
  「そこ!動かないで!」
  「あの子が出す数当ててよ!」
  (ぴよぴよ)
  
   ――えっ!?、はぁ~・・・

   言われるままに、小さな男の子の小さな手に注目。
   くるくると動いたかと思うと、ぱっと止まる。
   両手で何本ずつかの指を立てているようでした。 

   ――5本?

   全然見えないので、適当に答えたら、不正解。
      
   「まじめに答えてよ!」

   (容赦ない!・・・)

   そんなやり取りを5回くらい。

   めがねを持っていかれそうになり、新たなあだ名も考えてくれることになり・・・
   
   子ども達にいじめられながらも、今日も強く生きています(悲)。
  

 前回は、ランの生存戦略の概略を紹介しました。
 そう、紹介。
 だから、ここからがメイン(のはず)です。
 
 先取りして、ざっくり表現すると、

 「ランの生存戦略」と「ビジネス(特に客商売の経営戦略)」は、似ている所がある。

 ということ。

 今回と次回はこんなことについて。
 ビジネスの具体例として、いつものように社交ダンスを素材に取り上げます。

 ************************************

 まず。
 ランと社交ダンスビジネス、それぞれの特徴を整理すると。
 
 ランの世界。
 1.【目的】  生存し続けること
 2.【登場人物】ラン・ハチ
 3.【戦略】  蜜・性的擬態
 
 社交ダンスの世界。
 1.【目的】  夢を与えること(人による?)
 2.【登場人物】社交ダンス教師・生徒さん
 3.【戦略】  既存のサービス(レッスン、デモンストレーションのお相手)・キャラ作り

 まず、【目的】について。

 ランの目的は、「生存し続けること」。
 その下の次元に、第2第3の具体的な目的が控えている。

 「生存し続ける」ために「子孫を残す」。
 「子孫を残す」ために「花粉を別の花の雌しべに受粉させる」。
 「花粉を別の花の雌しべに受粉させる」ために「ハチに運んでもらう」。
 「ハチに運んでもらう」ために「ハチに花粉を取りに来てもらう」。
 「ハチに花粉を取りに来てもらう」ために「ハチを引き寄せる工夫をする」・・・

 となる。

 つまり、ランにとっての究極の目的のために、ハチを引き寄せる工夫が必要になる。
 そこで考案されたのが"蜜"。
 でも、その戦略も、メジャーになるとリスクが高くなる。
 その方法がだめになると、地球上にある全部のランが死滅してしまうから。
 だから、リスクヘッジの意味で、"蜜"以外の方法も編み出された。
 それが"性的擬態"。

 そんなストーリーだと思う。


 では、社交ダンスというビジネスの目的。
 
 それは、「夢を与えること」。
 少なくとも自分にとってはそう。
 自分に触れた人に夢を見てもらうこと。
 それが目的。
 そういうつもりでやっている(つもりです・・・)。

 「夢を与える」ために「社交ダンスの勉強をする・技を磨く」。
 「社交ダンスの勉強をする・技を磨く」ために「いろいろな表現に触れる・レッスンを受ける」。
 「いろいろな表現に触れる・レッスンを受ける」ために「時間とお金を費やす」。
 「時間とお金を費やす」ために「空き時間を増やす・収入を増やす」。
 「空き時間を増やす・収入を増やす」ために「残業を減らす・生徒数を増やす」・・・

 つまり、社交ダンス教師にとっての究極の目的のために、多くの生徒さんに習いに来てもらうことが必要になる。
 そこで考案されたものが"既存のサービス(レッスン・デモ)"。
 でも、その戦略も供給サイドが多くなると、生徒さんの増加にはつながらない。
 だから、差異化の必要が出てくる。
 それが、"性的擬態"というか"キャラ作り"。

 そんなストーリー。

 ためには~ためには~の間には、いくつもの選択肢があると思う。

 例えば、「夢を与える」ために「社交ダンスの勉強をする・技を磨く」ではなくて、
 「夢を与える」ために「人が夢を見るメカニズムを研究する」とか。

 そういう方向への思考も可能。
 思考の数だけ、それこそ無数に選択肢はあるんじゃないだろうか。

 さておき。

 次は、【登場人物】・【戦略】。 
 
 ランが社交ダンスの教師。
 ハチが生徒さん。

 そして。
 蜜が既存のサービス(主に日常のレッスン)。
 性的擬態に当たるものが、キャラ作り。
 

 ランは、"蜜"の代わりに"性的擬態"を施したけど、社交ダンスの教師は、あくまで"既存のサービス(蜜)"を主軸に"キャラ作り(性的擬態)"でさらにワンプッシュするという形。
 
 ランの世界では、"蜜"と"性的擬態"は背反の関係。
 社交ダンスの世界では、"蜜(既存のサービス)"と"性的擬態(キャラ作り)"は補完関係。

 ちょっと違うけど、参考になりそう。
 次回は、前回の疑問に戻って、もう少し深めた内容にしたいと思います。

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